コートが有名なJIL SANDER、viktor&rolfとは
「装飾なきデザイン」をコンセプトに掲げているのが、JIL SANDERです。
1968年、ドイツのハンブルグにブティックを開いたことがJIL SANDERの始まりです。
ジル・サンダーは、ファッションジャーナリストとして活躍した後、デザイナーに転身しました。
ブティックを開いた当初は、ソニアリキエルなどのブランドの服を売りながら、自分がデザインした服も一緒に売っていたようです。
1973年に自分の名前から名付けたブランド「JIL SANDER」をパリのプレタポルテコレクションに発表しましたが、当時は受け入れられず、撤退を余儀なくされました。
その後、活動の場をミラノに移すなどして独自のデザインコンセプトを貫き、90年代には、その機能性と品格を高く評価されるようになります。
1999年に、JIL SANDERはプラダグループに買収され、ジル・サンダーは信念を貫くためにデザイナーを辞任してしまいました。
着る人にとって着心地のいい服に仕上げるために、素材やカット・ディティールにこだわり、妥協しないことで知られるジル・サンダーが2009年にユニクロとコラボしたことは、世界中のファンを驚かせ、話題になったものです。
昔からのファンからは賛否両論のようですが、多くの人が手軽な価格で彼女のデザインを楽しめるのは素晴らしいことですよね。
「変なデザイナー」という代名詞で有名なのがviktor&rolf。
1993年、南仏イェールのヨーロッパ新人デザイナーコンテストで、イスラエル生まれのヴィクター・ホスティンとオランダ生まれのロルフ・スノランがデビューしたのがこのブランドの始まりです。
2006年に、現在では日本でも大人気であるH&Mとのコラボレーションも行っています。
スタイル的には細身なのに機能性が高く、細かい部分にも強いこだわりが見られるところが、このブランドの人気の秘密のようです。
オンラインでコレクションを発表したり、様々なブランドとコラボレーションするなどの斬新な展開もviktor&rolfの魅力の一部でしょう。